2015/06/11 電力スポット価格、3割安 

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新電力ニュース

【新電力ニュース】2015/06/11 電力スポット価格、3割安 
電力のスポット価格が下落している。日本卸電力取引所(東京・港)の取引価格(24時間平均)は前年同期に比べ、3割安い水準で推移する。火力発電所で使われる液化天然ガス(LNG)などの燃料費が下がったうえ、稼働の相次ぐ太陽光発電の普及で余剰となる電力が流入した。節電の意識も浸透し、全体の電力需要も低迷する。

 5月のスポット平均価格(翌日売買分)は1キロワット時あたり11円となり、東日本大震災の起きた2011年の水準まで下げた。足元の価格も12円前後で、前年同期に比べて3割近く安い。

 発電燃料の7割を占めるLNGと石炭の価格が急落し、電力各社の発電コストを押し下げている。LNGのスポット価格は100万BTU(英国熱量単位)7ドル台で、前年から5割下げた。

 太陽光発電など再生可能エネルギーの供給も増えている。固定価格買い取り制度に基づく太陽光発電の買い取り量は14年4月~15年1月に約156億キロワット時となり、13年度全体より7割多い。

 太陽光発電の稼働率が上がり、大手電力や新規参入電力が余剰の電力を市場で売る動きも強まっている。スポット価格が下落し、多くの新電力は市場で割安な電力を調達し、利ザヤを稼ぐ戦略だ。

 卸電力取引所では翌日の天気が晴れるとの予報を材料に、売り注文が増えるケースが目立つという。週末など電力需要の乏しい日に好天に恵まれると、「太陽光発電設備の多い九州ではスポット価格が急落しやすい」(リム情報開発)。

 需要は鈍いままだ。14年に東京電力など電力10社が販売した電力量は、15年ぶりの低水準となった。

 東日本大震災後に電気料金が2割上がり、家庭や企業で節電が定着している。全国の電力需給を管理する電力広域的運営推進機関によると、11日の最大電力の需要予想は1億1575万キロワットとなり、前年の同日に比べて4%少ない。

 ただ、夏場の需要期を迎え、猛暑となれば電力消費が増え、スポット市場の需給が引き締まる可能性はくすぶる。

 東京電力管内では家庭向け電気料金は、1キロワット時あたり20円台後半で高止まりしている。

 関西電力なども電気料金を引き上げる中、スポット市場との価格差は広がる傾向だ。16年の電力小売事業の全面自由化に向け価格競争が本格化しそうだ。